小児眼科

お子さんにこんな症状はありませんか?

自分では不具合がわからないので、ご両親が気にかけてあげましょう

お子さんに以下のような症状がございましたら、目の異常・病気が考えられます。一度、当院にご相談ください。小さなお子さんは目に不具合があってもそうだとはわからず、訴えることは少ないです。ご両親がそれとなく気にかけるようにしましょう。

目の異常・病気が考えられる症状

  • ものを見づらそうにしている
  • 目を細めてものを見ている
  • テレビ番組を見るときに、テレビの近くで見ている
  • 瞳の位置、方向に違和感がある
  • 首を斜めにしてものを見ている
  • 学校の健康診断で目の異常を指摘された
  • まぶしがる、目ヤニがよく出る―など

考えられる病気

弱視

メガネやコンタクトを使っても視力が上がらない状態です

弱視とは、目そのものは健康だけれども、メガネやコンタクトをつけても視力の弱い目を言います。何らかの原因(遠視、近視、斜視、白内障、まぶたなど)で物が見にくい時期があると、見にくいほうの目の発達が止まってしまうのです。
乳幼児期(生後〜6歳頃)は目の発達にも重要な時期で、感受性の高い3〜4歳の頃に弱視の早期発見・早期治療をすることで予防ができます。
治療の時期を逃してしまうと、大人になってから生活に支障が出てきてしまうことがあります。

弱視を放置するリスク

弱視についてはなるべく早めに治療を行うことが大切です。治療開始が遅くなると視力がうまく上がらなくなってしまうため、運転免許の取得や職業選択の際など、将来、何らかの影響が起こる可能性があります。

弱視の種類

  • 斜視弱視(しゃしじゃくし)

    片方の目の視線がずれている(斜視)ために、視力が発達しないのです。

  • 不同視弱視(ふどうしじゃくし)

    片方の目が強い遠視や乱視のため、弱視になることです。日常生活で不便さを感じにくいため、気がつかないことがよくあります。
    3歳児検診で見つからず、就学時検診で初めてわかることもあり、早期治療ができずに視力の発達が止まってしまうケースもあります。

  • 屈折異常弱視(くっせついじょうじゃくし)

    両目が強い遠視や乱視であるためにおこる弱視です。

  • 視性刺激遮断弱視(しせいしげきしゃだんじゃくし)

    何かで光が遮られ、視力の発達が止まってしまう弱視です。原因として、まぶたがいつも下がっていて黒目(瞳孔)を覆っている眼瞼下垂(がんけんかすい)、生まれたときから水晶体が濁っている先天性白内障などがあり、早く発見し手術することが大切です。

弱視の治療方法

メガネやアイパッチの使用など、原因によって方法は異なります

当院では視能訓練士が弱視の治療を行っています。治療内容は弱視の原因によって異なります。メガネをかけて網膜にピントの合った像を映し出すことで改善を試みたり、アイパッチをかけて日ごろの生活でうまく使えていない方の目を重点的に活用するトレーニングを行います。

近視の進行を遅くする点眼薬やオルソケラトロジーと呼ばれる治療も方法の一つとして挙げられます。

弱視治療の多くはお子さんがご家庭で行うため、親御さんの協力が必要です。

オルソケラトロジーとは

特殊なハードコンタクトで近視を矯正する方法です

就寝時に特殊なコンタクトレンズを装用し、「くろめ=角膜」の形を変化させることにより、日中の裸眼視力を矯正する新しい治療法です。
「くろめ=角膜」の形が形状記憶されることで、裸眼視力の改善は一定時間保たれます。
日中は裸眼で過ごすことができ、ラグビーなど体の接触が多いスポーツをしている子どもに向いており、中度の近視であれば高い治療効果が見込めます。

夜間の装用を止めると視力が戻りますが、オルソケラトロジーを行っていた子どもの方が、行っていない子に比べて近視の進行が遅いという報告もあります。

斜視

片方の目が見る対象物と違う方向を見ている状態です

斜視とは、片方の目が見る対象物とは違う方向を見ている状態を言います。原因はさまざまで、目の筋肉や神経、両眼視機能の異常や遠視、ケガなどが挙げられます。子どもの約2%に起こると言われています。

斜視の治療方法

視力が出ていたら経過を観察します。見た目が気になる方は手術を行っている医療機関をご紹介します。

屈折異常

網膜に正しく像が結ばれない状態です

目のピント調節機能に異常があり、網膜に正しく像が結ばれない状態を言います。近視、遠視、乱視が挙げられます。

内反症

内反症とは、俗にいう「逆さまつ毛」のことです。眼球にまつ毛が触れてしまうことで眼球に傷がつくおそれがあります。小さな子どもによく見られる病気です。

心の問題が原因になっているケースも見られます

「病は気から」という言葉は、お子さんの目についても言えると考えています。学校生活などでストレスが過度にかかっていると、視野が狭まってしまうなど、何らかの視力障害が起こる可能性があります。当院ではそのような可能性も踏まえながらお子さんを診療しています。

短時間で結果がわかるアレルギー検査を行っています

当院では約15分ほどの短時間で結果がわかるアレルギー検査も行っています。採血をする際は指先に少し針を刺すだけなので、チクッとした感触がある程度です。アレルギー物質を特定することでハウスダストが原因であれば家の掃除を小まめにするなど、原因に応じた対策を立てやすくなります。

ご両親へのメッセージ

地域のご要望に応えたいと、一層、研さんを重ねてきました

当院がある地域はお子さんが多く、お子さんの目に関するご相談が多く寄せられます。院長も開院後、地域のご要望にお応えしたいと、小児眼科の分野を一層、勉強してきました。お子さんの目について気になることがありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。

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